2024年度 活動の様子
2.活動助成部門 一般コース
団体名
テーマ
仙台市(河川課)と国立研究開発法人土木研究所で、魚道を含めた多自然川づくりに関する研究の覚書が結ばれ、2019年竜の口渓谷(広瀬川支流)に全国初の切欠き魚道が設置されました。また、2022年5月には仙台市の住宅地を流れる小河川、梅田川に2例目の切欠き魚道が設置されました。梅田川には役目を終えた旧来の取水堰が残されており、生息する小魚などの上下流の往来が妨げられていましたが、これを契機に2022年と2023年は魚道の効果を見る調査、身近な梅田川に親しみをもってもらう自然体験イベントや魚類調査、シンポジウムなどを行ってきました。
魚道は作ったら終わりではなく、メンテナンスを繰り返して良い魚道に仕上げていく必要があります。そのため、2024年は土木研究所と連携して、竜の口渓谷と梅田川の魚道ワークショップや簡易な補修作業などを行い、市民参加による小さな自然再生活動に向けたきっかけ作りとなることを目的に活動します。
活動の様子
竜の口・梅田川 川づくり活動
主催:NPO法人水・環境ネット東北
協力:仙台リバーズネット・梅田川、宮城教育大学棟方研究室、カントリーパーク新浜、土木研究所自然共生研究センター
1)6月30日(日):竜の口の魚道補修作業
- 参加:約25名(うち大学生11名)
- 集合:仙臺緑彩館
- 内容:概略説明(林田寿文さん、棟方有宗先生、伊藤崚さん)
現地作業(指導:(株)深松組 渡邉博幸さん)…段差解消のためのプールづくり
竜の口切欠き魚道
段差解消のためのプールづくり
2)9月7日(土):梅田川の魚道補修作業(1)
- 参加:約10名
- 集合:魚道側のビバホーム駐車場
- 内容:現地作業(指導:(株)深松組 渡邉博幸さん)…段差解消のためのプールづくり
→9/16に土のうを撤去
魚道プールづくり
魚道プール完成
3)10月6日(日):梅田川生きもの調べ隊
- 参加:16組35名 スタッフ・講師:6名
- 集合:魚道側のビバホーム駐車場
- 内容:魚道の紹介、BODパックテスト、魚獲り(1時間程度)、観察と解説
- 確認魚類6種:アブラハヤ、ドジョウ、モツゴ、オイカワ、ウグイ、フクドジョウ
魚道の紹介
魚獲りの様子
4)11月24日(日):梅田川の魚道補修作業(2)
- 参加:7名
- 内容:現地作業…魚道横の穴埋め、梅田川下流の堰の下見
5)2025年2月7日(金):活動報告会
- 時間:18時〜20時(予定)
- 会場:仙台市市民活動サポートセンター 研修室5
- 内容:
- ① 2024年度活動報告:伊藤崚さん
- ② ケーススタディ:星泰誠さん(宮城教育大学棟方研究室)
- ③ 話題提供 林⽥寿⽂さん(土木研究所)
- ④ ディスカッション(意見交換会)
提案・コーディネーター:棟方有宗先生(宮城教育大学)