【農山間地域を対象とした傾斜土槽法による個別分散水処理システムの提案,徳島神山のエコスクール「森の学校みっけ」における厨房の水処理設備の製作】
徳島県神山町は、汚水処理人口普及率は52.2%であり、47.8%の雑排水は未処理放流となっています。神山町にあるエコスクール「森の学校みっけ」では、し尿はバイオトイレで資源化していますが、雑排水は未処理です。また、上水は沢水を直接利用しています。そこで、本活動では、傾斜土槽法を用いた水処理システムを、小学生や地域住民の手によって自作し、雑排水と沢水の浄化を目的にします。水環境保全とともに、限りある資源を循環させた暮らしを学ぶことにもつながります。
7月1日に、現地調査と事前の勉強会を開催しました。
9月2日、3日に子供たちも加わって、浄化システムの製作ワークショップを行いました。
無事に、排水側の浄化装置が完成し、現在は、水質検査を実施しているところです。上水側の浄化システムについては、10月6日に設置工事を行う予定です。その後、上水側も水質検査を開始します。
排水側につづき、10月6日には、上水側に傾斜土槽を設置しました。
・7月1日に、沢の水の水質検査(11項目)を実施しました。その結果、一般細菌と大腸菌で水質基準が 不適合となっていました。そのため、上水側に傾斜土槽を設置し、一般細菌と大腸菌の除去を目指すことにしました。
傾斜土槽によるこれらの菌の除去は事例がないため、まずは、上水の一部の雑用水を対象として浄化性能を検証することになりました。沢の水を取水しているポリエチレンパイプを分岐し、台所への給水と外部の 手洗い水用に分け、手洗い水用の経路に傾斜土槽を設置することにしました(図1)。
・10月6日に、図1に示す上水の浄化システムの工事を実施しました。ポリスチレンパイプを分岐し、 傾斜土槽容器5段積みにパイプを接続し、傾斜土槽の出口から貯水タンクへと接続しました。
・11月7日より、試験的な運用を開始しました。現在は、定期的に水質検査を実施しています。
排水については、2週間に一度、サンプリングし、水質検査を継続しています。上水側については、月1回、水道基準の水質検査を実施する予定です。
現在、何件かの住宅で、傾斜土槽を設置したいとの要望をいただいており、実際に導入するご家庭を選定しています。