活動の様子

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2024年度 活動の様子

1.研究助成部門 専門コース

団体名

早稲田大学理工学術院 景観・デザイン研究室

テーマ

低平地における持続可能な水循環と水環境の構築に向けたスケーラブルな水インフラをデザインすることを目的として、新潟県福島潟周辺地域で地域の関係者の皆様とともに様々な調査や活動を行っています。

活動の様子

福島潟の上流部に位置する古太田川では、昔から川水を利用するために設けられていた「カワド」や、水路の維持管理活動の一つである「江浚い」など、暮らしと水辺空間とのつながりが残されています。この特徴的な水辺環境を基盤として、各家庭の水環境への小さなアクションがマクロな水環境に関わることを意識するため、地域住民を対象としたワークショップ、地域住民と協働したカワドの補修、小学校児童を対象としたワークショップを実施しました。

2024年11月9日(土)に、自分の身近な水環境の価値や可能性を認識することを目的に、「古太田川のお話会」を下興野集落開発センターにて行いました。「古太田川のお話会」では、地域住民の方々とともに古太田川でやってみたいことを妄想するワークショップを実施し、空き家を使った宿泊施設や川に灯篭を流すなど、様々なアイデアが生まれました。

古太田川のお話会
古太田川のお話会

また11月9日(土)・10日(日)の2日間で、水辺空間のアクセス性を高めるため、地域住民の皆様とともにカワドの補修を行いました。2日間で4世帯のカワドを修復し、作業にあたりNPO法人ねっとわーく福島潟の方々にご協力いただきました。

カワドの修復作業
カワドの修復作業

さらに11月11日(月)には、新発田市佐々木小学校4年生の児童の皆さんと、水辺空間をより身近に感じるために、カワドを使ってみたりどんなカワドがあったらいいか考えたりするワークショップを実施しました。児童の皆さんからは、「生き物を観察するカワドが欲しい」「川の向こうに渡れるアスレチックみたいなカワドがあったらいいな」など、発想力豊かな案がたくさん生まれました。

小学生のワークショップ
小学生のワークショップ